新しくお墓を建てるときは、墓石以外にも費用がかかります。
- 永代使用料
- 墓石購入費
- 工事費
- 年間管理料
霊園がある地域によっても費用が変わりますが、おおよそ全部で300〜400万円の費用となります。
もちろん、墓石自体のデザインや素材のこだわりによっても費用が変わります。
これらを踏まえて、新しくお墓を建てる場合に考える手続きや、墓石の選び方などをこの記事でまとめます。
お墓を建てる費用の内訳
永代使用料 数十万円〜
お墓を建てて使用するための場所代が永代使用料です。
お墓を購入する最初に支払います。
墓地や霊園の区画の一部を利用するための権利が永代使用権といい、その権利代となります。
土地を購入・所有するわけではなく、あくまでも使用する権利です。
この永代使用料は地域や区画の広さに応じて変化します。
地方で数十万円から都心部では数百万円と金額の幅があります。
1区画あたりの費用は都心部が高くなりますが、地方の方が広い区画を契約する場合が多くなるので、必ずしも地方の方が安いというわけではありません。
墓石購入費 平均162.7万円
地域 | 平均購入価格 |
---|---|
北海道 | 141.1万円 |
東北 | 138.8万円 |
関東 | 176.8万円 |
九州 | 190.2万円 |
全国 | 162.7万円 |
2018年版 全優石お墓購入者アンケート調査結果より |
墓石の購入費は平均162.7万円です。
これには石そのものの値段だけでなく、カロートや加工費なども含まれます。
石の素材にこだわったり、オリジナルなデザインを取り入れたりする場合はその分費用が加算されます。
墓石の選び方の詳細は後述します。
工事費
墓石を建てる土地の基礎工事にかかる費用です。
住宅を建てるのと同じですね。
最初から基礎工事が整えられている霊園もありますが、お墓を建てる歳に基礎工事が必要になる霊園の場合は工事費がかかってきます。
施行・運搬の内容によって工事費が加算されることもあります。
年間管理料
お墓を維持・管理していくための料金が年間管理料です。
アパートやマンションの管理費と同じような意味合いです。
金額は寺院や区画の広さによって変わりますが、公営墓地で数千円/年、民間霊園で1〜2万円/年ほどが目安になります。
金額としては、墓石の購入費などと比較すると内訳としては大きくありません。
寺院墓地の場合は檀家としての「護持会費」という名目になることもあります。
年間管理費が滞納された場合は永代使用権が取り消されることがあります。
墓石の清掃やメンテナンスは自分で行う必要があります。
墓地の運営者(霊園)によって建てられるお墓の種類が異なる
墓地は運営者によって大きく3種類に分けられます。
- 寺院墓地
- 公営墓地
- 民間霊園
寺院墓地
寺院の中にある寺院墓地の場合は、その宗派に沿った形式のお墓を指定されることがあります。
寺院によって規則に差がありますが、他の霊園と比較すると自由度が少なくなります。
希望の場所の近くにつきあいのある寺がない場合は、菩提寺から同じ宗教の寺院を紹介してもらいます。
そのお寺の檀家となるのが条件です。
公営墓地
公営の墓地は、比較的安く契約できるのがメリットではありますが、建てられる墓石の大きさが決まっていることがほとんどです。
募集の期間・時期が限られているので、申し込みたいタイミングで申し込めるとは限りません。
また、手元に遺骨があること、居住地、居住年数などの条件がありますので、この条件に当てはまる場合しか利用できません。
「遺骨があること」という条件に伴って、生前に自分のお墓を建てたいという場合も公営の墓地は選択できない場合が多いです。
民間霊園
もっとも自由度が高いのが民間の霊園となります。
基本的には宗教不問で、どの宗教でも無宗教でも利用できます。一部、宗教法人運営の墓地の場合に宗派の限定があります。
近年人気のデザイン性の高いオリジナルなお墓を建てたい場合は民間霊園を選ぶことになります。
また、ペットといっしょの墓に入りたい場合も民間霊園で探します。
仏教では「人は死後に仏弟子として出家する」と考えられており、これに動物が当てはまらないので同じお墓に骨を入れることを認めていません。
公営墓地では埋葬許可証のない骨を埋葬することはできないので、動物の骨は埋葬できません。
墓石の種類・デザインの選択肢
従来の和型お墓だけでなく、洋型のお墓を建てる人も増えています。
過去10年程の流れを見ると、和型のみ数が減少し、洋型・デザイン型の割合が増加しています。
お墓っぽくないお墓のデザインが人気で、ハート型やピラミッド型のお墓、色はピンクや大理石も人気のようです。
特に生前にお墓を建てる場合は、自分の好みでデザイン性のあるお墓が選ばれることが多いです。
墓石の形・デザイン
和型

従来型の縦に長い和型の墓石です。
和型の中でも三段型・五輪塔型とあります。
寺院墓地など宗派や墓の形を指定される場合は、和型の墓石となるでしょう。
高さの制限がある場合は、その範囲内で墓石を設計することになります。
洋型

横長・プレート型の洋型墓石で、背が低いのが特徴。
公営墓地や民間の霊園など、開放的な墓地で見かけます。
オリジナル・デザイン型

色も形もオリジナルなもの。
民間霊園であればこのような墓石を建てることができます。
石材屋さんの技術の範囲で自由な墓石を作れます。
石材の選び方
石材
墓石に多く使われる石は花崗岩(かこうがん)です。
ちなみに国会議事堂も花崗岩で作られています。
色
和型ではグレー色が多い印象だと思います。
地域によって産出される石材が違うため、関東以北のお墓は黒系で、西日本は白系のお墓だったりするようです。
洋型・デザイン型の墓石ではピンクや赤色なども使用されます。
硬度が高い方がいい
硬い石の方が水を吸わず、ひび割れ・変色のリスクが少ないです。
また、硬い石ほどツヤがでます。
模様が細かくで均一なものがいい
石の模様が均一なほど、ひび割れたりする可能性が少なくなります。
カタログだけでは判断できないので、専門家のアドバイスを受けながら実物を見て判断します。
家紋・彫刻
書籍参照
文字入れ・名入れ
墓石に刻む文字は3つのタイプがあります。
家墓型
- ○○家の墓
- ○○家先祖代々 など
和型・洋型を問わず使用されますが、特に和型では一般的な文字入れです。
本尊墓型
- 南無阿弥陀仏
- 南無大師遍照金剛 など
宗派に沿った文言を彫り入れるものです。
仏教ではそもそも「家」という概念がなく、亡くなった人は仏弟子として出家するという考えのため、この本尊墓型が正式のものです。
性の違う子供もお墓に入ることができます。
メッセージ型
洋型・デザイン型のお墓で、自分の好きな言葉や文字をいれるものです。
墓石の付属品・パーツ
その他、参考までにお墓の付属品やパーツです。
花立て
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線香おき

ろうそく立て

卒塔婆立て

お墓の購入の流れ
- STEP1墓地を決める
寺院墓地・公営墓地・民営墓地のどれにするかも含めて、お墓を建てたい墓地を検討して決めます。
- STEP2予算を決める
地域や墓石によって費用が変わりますので、どれだけの予算を捻出するか検討します。
- STEP3墓地の申し込み
下見など含めて、希望の墓地に申し込みます。
- STEP4墓石を決める
- STEP5墓石の文字を決める
- STEP6墓石の施工工事
- STEP7墓地完成の法要
宗教によって呼び名は異なりますが、開眼法要・入魂式などが行われます。
絶対に必要なものではありませんので、公営墓地や民間霊園の場合は法要を行わない方もいます。
墓地探しから工事完了まで半年は見込んでおいた方が良さそうです。
既にあるお墓の墓じまいもするのであれば、必要な手続きが増えますので半年〜1年ほどの期間を見込みましょう。
お墓の購入まとめ
改葬に必要な手続きや、注意したい点、墓石以外の納骨方法などは以下の「墓じまいの記事」にまとめてありますので合わせて御覧ください。
