墓参りに行けない場合の対応|多忙・遠方でお墓参りできない時はどうすべきか

現代ではお墓離れが多くなっています。

  • 仕事や私用でなかなか墓参りに行く時間がない
  • お墓と別の地域に住んでいるため足を運べない

このような理由で墓参りができない人は少なくありません。

必ずお墓参りをしなければならないというルールはありませんが、気持ち的にも、お墓の清掃管理問題においても出来れば定期的に墓参りはしておきたいと感じます。

墓参りに行けない人がどのような対応ができるのかをここにまとめます。

また、将来的にも墓参りが負担になるようであればいっそ墓じまいを検討してみても良いでしょう。

お墓参りに行けない・行かない場合の問題点

そもそもお墓参りに行けないことで何か問題があるのか?という部分から考えてみます。

お墓参りをする意味・理由

お墓参りをする理由と目的は「先祖を供養すること」です。

仏教においてはお墓参りをすることで先祖や故人を弔い、冥福を祈るとされています。

また、お墓に定期的に訪れることで家族・遺族の近況を報告するとう意味合いもあります。

とはいえ、先祖を供養する方法はお墓参りだけではありませんので、供養方法の一つとしてお墓参りという行為が存在するものと捉えると良いでしょう。

お墓参りができないと清掃が行き届かない

お墓参りに行けない場合の物理的な問題として、お墓の管理や清掃が行き届かないことがあげられます。

一般的にお寺や霊園に建てた墓石は、所有者が管理や清掃を行わなければいけません。

お寺の住職や霊園管理者はあおくまでも、その土地(霊園)を管理しているだけであり、それぞれの墓石を管理してくれません。

ちなみに墓石の管理や供養をもすべて任せられる契約が永代供養です。

一つのお墓に対して多くの血縁者が訪れる時代であれば良かったのですが、現代のように家族の形式が細分化され、お墓の跡継ぎも1人・2人しかいない状況だと、定期的にお墓に訪れることは難しくなります。

自分がお墓参りに行けないのであれば、他に管理や清掃を行ってくれる人を探すか、清掃が必要ない形式への変更を考えても良いでしょう。

不幸になるなどのスピリチュアル的な問題

「お墓参りに行かないと不幸になる」など、スピリチュアル的・心理的な問題。

結論としては「お墓参りに行かないことで不幸になるなんてことはない」という回答になりますが、心理的・精神的にどう感じるかは、その人の信仰心しだいです。

どうしてもお墓参りに行けないことが気になるという人もいらっしゃいます。

しかし、この場合も解決策としては、他の墓参りに行けない理由と同じ。

  • 自分が納得できる供養ができる手段を探す
  • お墓参りに行けるように改装などで場所を移す
  • お墓参りに行かなくてもよい供養方法に変更する など

どのような供養方法が最適になるかは人それぞれですので、一般的に選ばれている選択肢の中から自分に合ったものを決めてください。

一般的に墓参りに行く時期やタイミング

墓参りに行くべきタイミングや時期に決まりはありませんが、一般的に「このようなタイミングで訪れる」という日程はあります。

  • 祥月命日・月命日
  • 春・秋のお彼岸
  • お盆
  • お正月

すべての日程にマメに通う人もいれば、一部の日程だけ通えれば良しとしている人もいます。

また、一般的に「お墓参りをする日」は関係なく、自分が行けるタイミング・行きたいタイミングで通う人もいます。

祥月命日・月命日

  • 祥月命日(しょうつきめいにち)
    亡くなった日のこと
  • 月命日(つきめいにち)
    亡くなった日と異なる命日のこと

故人の命日に合わせてお墓参りをします。

祥月命日で年忌法要を行わない場合は、代わりにお墓参りをするという慣習があります。

厳密に月命日のお墓参りをしようとすると、祥月命日を除いて年に11回もお墓参りをすることになりなかなかの負担です。

実際のところ月命日に毎月お墓参りができる人は限られるので、行けないときは仏壇でお参りを行うことになります。

春・秋のお彼岸

  • 春のお彼岸
    春分の日を中日として前後3日間の計7日間
  • 秋のお彼岸
    秋分の日を中日として前後3日間の計7日間

そもそもお彼岸とはなんぞや?をちょっと調べてみました。

  • 悟りの境地、川を挟んだ向こう岸のことを「彼岸(ひがん)」
  • 私達の生きる煩悩の世界は川のこちら側の岸「此岸(しがん)」

「お彼岸」は、あの世(彼岸)とこの世(此岸)が交流する行事であり、そのための場所がお墓。

いつか自分たちも迷いの無い世界に行けるようにと願ってお墓参りをするようです。

お盆

お盆は夏に行われる先祖の霊をまつる行事のことを言います。

迎え火・送り火や、お踊りなど様々な慣習がありますが、地域によってその内容や日程が異なります。

その一部としてお墓参りがあります。

例として、以下のような日程と意味合いがあります。

  • 8月13日
    故人が家に帰ってくる日
    自宅でお迎えをするべき日
  • 8月14・15日
    故人やご先祖様と家で一緒に過ごすという期間
    故人やご先祖様と家で一緒に過ごすという期間
    お墓参りよりも、家で仏壇に手を合わせるほうが良い

お墓参りをするとしたら、13日の方が選ばれます。

お正月

お正月は特別お墓参りをすべき日ではありませんが、してはいけない日でもありません。

※仏教的にはお墓まりをしてはいけない日は無い

年末年始は地元・実家に帰省する機会が多いことから、お正月にお墓参りをする人もいます。

ただ、年末年始や正月にお墓参りをすることの是非は人それぞれで、中にはあまり好ましく思わない人も存在します。

もし親戚周りに「正月のお墓参りはNG」という考えの人がいる場合は注意した方が良いかもしれません。

お墓参りに行けない人の対応方法

お墓参りは行かなくてはいけないものではありません。

しかし、お墓があるのに墓参りができずに放置したままにするのはあまり好ましくはありません。

方法は何でも良いのですが、お墓参りに行けないという罪悪感をなくすため、先祖を供養するためにも今の環境に合わせてお墓の環境完全を検討したいです。

お墓に行かなくても供養はできる

まずは、お墓に行けないという気持ちの問題解決となります。

必ずしもお墓参りをしなければ先祖の供養ができないということはありません。

仏壇に手を合わせて供養する形をとっても良いですし、仏壇がない場合も先祖供養を思うことが大切。

そもそも供養は気持ちの問題であり、お墓や仏壇は形式上のものです。

あなた自身が先祖を供養する気持ちさえ持っていれば、お墓参りができずとも先祖に対して罪悪感を持つ必要はありません。

お墓参り代行(代参)サービスを利用

お墓参りができないと悩む人は全国に大勢おり、その需要に応じてお墓参りを代行するサービスもたくさんあります。

主にお墓の清掃がメインとなりますが、合わせてお供え物や献花を行ってくれるサービスが一般的です。

お墓参りの専門業者は存在しませんので、清掃会社や石材店、地域の企業や個人事業者が関連サービスとしてお墓参り代行をおこなっています。

有名なところであれば掃除のダスキン社もお墓参り代行を行っています。

ダスキン お墓おそうじ代行サービス

1回10000〜20000円程度で代行を依頼できます。

他、依頼したい内容によって料金が変動したり、オプションを追加する仕組みが多いです。

お墓はどうしても地域性があり、全国一律のサービスではありませんので、お墓がある地域にある代行サービスを探してみてください。

お寺のお坊さんなどお墓の管理者に依頼

お墓を置いているお寺や霊園・墓地の管理者に清掃を依頼できるかどうかも検討してみましょう。

基本的には墓地全体の管理者であり、墓石それぞれの清掃管理は別ものです。

対応してくれるかどうかわかりませんが、一度お墓参りが難しい旨を伝えて相談してみるのはアリです。

清掃を代行してくれるかもしれませんし、その霊園に関連している代行サービスを紹介してくれるかもしれません。

お墓の近所の親戚に依頼

お墓が遠方にあって墓参りができない場合は、お墓の近隣に住んでいる近親者に依頼できれば理想です。

ただ、本来は家族・親族で管理するお墓を一部の人にだけ負担してもらうのも難しいですよね。

親族との関係性にもよりますが、念の為お願いできる人がいないかどうかあたってみてください。

改葬(かいそう)、永代供養墓

お墓を改装してしまうのが一番理想です。

改装とは埋葬している遺骨を別の場所に移すことを言います。

改装先の例
  • 新しいお墓を建てて移す
  • 納骨堂にする
  • 散骨して埋葬しない
  • 永代供養墓にして個別の管理を必要なくする

墓参りがしやすい場所に移す人もいれば、そもそもお墓の管理や清掃の必要が無い形にしてしまう人もいます。

改装する人はどんどん増加して、関連サービスもたくさんありますので、ご自身の生活に一番合った選択肢を選ぶことができます。

墓参りに行けない場合の対応方法まとめ

従来の墓石型のお墓は、あくまでも家族が同じ地域・家に住み続けて継承していく生き方が前提のものです。

現代のように家族でも住む場所が異なったり、人口減少により跡継ぎがない問題が増える中、「墓じまいができない」という問題や悩みが出てくるのは当然です。

時代に合わない方法を無理に続けるのは負担が大きいだけで、ご先祖様が望む形でもないでしょう。

今現在の日本人の生き方や生活習慣に合わせて、お墓のあり方・お墓の管理方法も合わせて変更してゆくのがおすすめです。

既に多くの人が実行している墓じまいを考えてみるいい機会だと思います。

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