【葬式の花輪】値段相場・意味・贈り方完全ガイド | 花環との違いも解説

葬儀の花輪

お葬式に参列するとき、入り口の外に大きな花輪が飾られているのを見たことがないでしょうか。なかには葬儀場の飾りの一部だと思っている方もいるかもしれませんが、花輪(花環)は故人への敬意を表す大切な供物のひとつです。

葬式の花輪は、その名前から連想されるように輪の形をした供花で、主に団体や組織から贈られることが多く、値段相場は1万円から2万円程度です。地域によって「花輪」「花環」と表記が異なりますが、読み方はどちらも「はなわ」で同じものを指します。

この記事では、葬儀における花輪の意味花環との違い適切な贈り方2025年の最新相場価格、そして贈られた際のお礼の方法まで、葬式の花輪に関する疑問を全て解消できるよう詳しく解説します。葬儀マナーで迷いがちな花輪について、正しい知識を身につけましょう。

目次

花輪とは|意味と基本知識

葬儀場の入り口に飾られた大きな花の輪を見たことがある方は多いでしょう。これが葬式の花輪(花環)です。単なる装飾ではなく、故人への敬意と哀悼の意を表す重要な供物の一つです。花輪の基本知識を理解し、適切に対応できるようにしましょう。

花輪の意味と役割

花輪は、円形の形状をした供花の一種で、故人への弔意を表すために贈られます。円の形には「永遠」や「無限」の象徴が込められており、故人の魂が永遠に安らかであるようにという願いが表現されています。

葬儀において花輪は主に次の役割を果たしています:

  • 故人への最後の敬意と哀悼の気持ちを表す
  • 遺族への弔意と支援の表明となる
  • 葬儀の場を厳粛に飾り、儀式の場にふさわしい雰囲気を作る

花輪に添えられる**札(弔辞)**には贈り主の名前が記され、葬儀に参列できない方が弔意を示す手段としても活用されています。

花輪と花環の違い

「花輪」と「花環」は同じものを指していますが、表記の違いがあります。どちらも読み方は「はなわ」です。

地域によって呼び方の好みがあり、関東では「花輪」、関西では「花環」と表記されることが多いという傾向がありますが、明確な区分はありません。葬儀社や花店でも両方の表記が使われています。

呼び名に違いはあっても、機能や目的は同じで、供物として故人を偲び、弔意を表すために贈るものです。

生花との違いと特徴

葬儀では花輪のほかに生花(供花)も飾られますが、両者には明確な違いがあります。

花輪と生花の主な違い

  • 材質:かつては生の花を使っていましたが、現在の花輪は主に造花で作られています。一方、供花はその名の通り生花です。
  • 色調:弔事用の花輪は白や緑、青など冷たい色の造花が使われ、慶事用の赤い花輪とは区別されています。
  • 設置場所:花輪は大きさの関係で葬儀場の入り口や外部に飾られるのに対し、生花は祭壇の両脇や式場内部に飾られます。
  • 扱い:花輪はレンタルが基本で、式後に業者が回収します。一方、生花は式後に参列者や親族が持ち帰ることもあります。

地域によって花輪のデザインや慣習にも違いがあります。東北地方ではタオルで花の形を作った「タオル花環」が使われることがあり、これは葬儀後に遺族が使用したり参列者に配られたりします。首都圏では土地の問題もあり外に花環を出すことが少なく、室内用の小さな花環や供花が主流です。関西や四国では樒(しきみ)でできた花環やスタンド花を贈る地域もあります。

葬儀の形式や宗派によっては花輪の使用が適さない場合もあるため、特に遠方へ贈る際には事前に確認することをおすすめします。

葬式の花輪の値段相場

葬儀において花輪(花環)を贈る際、適切な予算を把握しておくことは重要です。ここでは現在の相場価格や地域による違い、費用に影響する要素について詳しく解説します。

花輪の基本価格帯(2025年最新)

葬式の花輪は基本的にレンタル形式で提供されており、2025年現在の一般的な相場は1万円~2万円程度となっています。この価格には、花輪の制作費、設置・回収の人件費、輸送費などが含まれています。

花輪の標準的な価格帯:

  • スタンダードタイプ:10,000円~15,000円
  • グレードアップタイプ:15,000円~20,000円
  • 高級タイプ:20,000円~30,000円

特に企業や団体から贈る場合は、故人や遺族との関係性によって15,000円~20,000円のグレードを選ぶことが一般的です。個人で贈る場合は、10,000円前後のスタンダードタイプを選ばれることが多いようです。

葬儀社を通して注文する場合と専門業者に直接依頼する場合とで、価格に大きな差はありませんが、葬儀社経由の方が手続きの手間が省け、確実に葬儀に間に合わせることができるメリットがあります。

地域別の相場価格の違い

花輪の価格は地域によって若干の差があります。また、デザインや形式も地域ごとに特色があるため、遠方への手配の際は注意が必要です。

地域別の特徴と相場:

  • 首都圏(東京・神奈川など):土地事情から室内用の小型花環が多く、価格は12,000円~18,000円程度。外に花環を出すことが少ない傾向があります。
  • 東北地方:タオル花環という独自の形式もあり、通常の花環は8,000円~15,000円程度。タオル花環は10,000円前後が中心です。
  • 関西地方:樒(しきみ)でできた花環やスタンド花が好まれる地域もあり、価格は10,000円~20,000円と幅があります。
  • 地方都市:比較的シンプルなデザインで価格も8,000円~15,000円程度と都市部より若干安めの傾向があります。

地域によっては花環を飾ることが一般的でない場合や、逆に2基対で贈る必要があるなど独自のルールがあることもあるため、遠方の葬儀に花輪を贈る際は事前に確認することをおすすめします。

費用に影響する要素

花輪の最終的な価格は、以下の要素によって変動します。予算を検討する際の参考にしてください。

費用に影響する主な要素:

  • サイズと豪華さ:大きさや花の量によって価格は変わります。一般的なものより大きく目立つタイプは割高になります。
  • 花の種類:使用される造花の種類や質によって価格が変わることがあります。特に高級感のある素材を使用したものは高くなります。
  • 札の内容:通常は基本料金に含まれますが、特殊な文字入れやデザインを希望する場合は追加料金が発生することがあります。
  • 配送距離:遠方への配送の場合、追加の配送料が発生することがあります。特に離島や山間部などアクセスが難しい地域では料金が高くなる傾向にあります。
  • 時期や需要:お盆やお彼岸など需要が集中する時期は、若干価格が上昇することもあります。

急ぎの注文の場合は特急料金が加算されることもあるため、可能な限り早めに手配することをおすすめします。また、葬儀社によっては持ち込み料を設定している場合もあるため、事前に確認が必要です。

花輪の価格について迷った場合は、葬儀社に相談するのが最も確実です。故人との関係性や葬儀の規模に合わせた適切なアドバイスを受けることができます。

花環の贈り方・出し方

葬儀で見られる花輪(花環)は、故人への哀悼と遺族への弔意を表す重要な供物です。贈る際には適切な方法とマナーを心得ておきましょう。

花輪を贈る人・団体

花輪は主に団体や複数名の連名で贈られるのが一般的です。個人で贈ることも可能ですが、多くの場合は以下のような関係者から贈られます:

贈り主の例:

  • 故人や遺族の勤務先の会社や部署
  • 取引先の企業や関連団体
  • 同級生一同などのグループ
  • 親族のまとまった単位(孫一同、甥姪一同など)

花環は下部に大きな札がつけられ、贈り主の名前が記載されるため、斎場の入り口で最も目立つ供物となります。企業などが社会的なつながりを示す意味で贈ることも多く、故人との関係性を公に表す役割も担っています。

個人で贈る場合よりも複数名でまとめて贈るほうが一般的であり、香典とは別に花輪を出すことで、より丁重な弔意を示すことができます。

注文方法と手配の流れ

花輪の注文は、基本的にレンタル形式で行われます。注文先と手配方法は以下の通りです:

注文先の選択肢

  • 専門のレンタル業者(弔事用花環専門)
  • 葬儀社(葬儀を執り行う業者)
  • 花屋(取り扱いのある店舗)

弔事用のレンタル業者を見つけるのは意外と難しく、葬儀に間に合わないリスクもあります。最も確実なのは、葬儀を執り行う葬儀社に直接依頼する方法です。葬儀社であれば、葬儀の進行に合わせて適切なタイミングで設置してくれるため安心です。

注文時に伝えるべき情報

  • 故人の氏名
  • 葬儀の日時と場所
  • 贈り主の名前(札に記載する表記)
  • 希望するデザインや種類
  • 予算
  • 連絡先

特に遠方から花輪を手配する場合は、確実性を重視して葬儀社に依頼することをおすすめします。注意点として、葬儀場や火葬場に直接注文するのは適切ではありません

花輪を飾るときの注意点

花輪を贈る際には、葬儀の形式や状況に応じた配慮が必要です。以下の点に注意しましょう:

事前確認すべきこと

  • 宗教・宗派によっては花輪が適さない場合がある
  • 葬儀の規模に合わせた対応が必要
  • 葬儀場のルールを確認する

特にキリスト教の葬儀では、造花を使った花輪は適さないため、代わりに生花のアレンジメントを検討しましょう。また、葬儀場によっては持ち込み料金が発生したり、外部からの花環の持ち込みをお断りしている場合もあります。

花輪を贈る前に、必ず喪家(遺族)や葬儀社に確認することで、失礼のない対応が可能になります。特に近年では多様な葬儀スタイルが増えているため、事前確認は重要です。

花輪をお断りされるケース

花輪が適さないケースや受け入れられないケースを知っておくことも大切です。以下のような状況では、花輪の代わりに別の弔意表現を検討しましょう:

花輪が適さないケース

  • キリスト教の葬儀(造花は使用しない宗教的慣習)
  • 仏教でも宗派によっては花輪よりも生花を好む場合がある
  • 自宅で行う葬儀(スペースの制約で外に飾れない)
  • 密葬や家族葬などの小規模な葬儀
  • **直葬(火葬のみ)**の場合
  • 特定地域の慣習で花輪を飾らない地域

花輪の代わりに供花(生花)や弔電などで弔意を示すことも検討してください。また、花輪を辞退する旨が訃報に記載されていることもあるため、案内状の内容にも注意を払いましょう。

花輪をお断りされた場合でも、失礼に当たることではありません。むしろ故人や遺族の意向を尊重することが、真の弔意の表れです。

花輪のデザインと選び方

葬儀に贈る**花輪(花環)**は、故人への弔意を示す重要な供物です。適切なデザインや種類を選ぶことで、より丁寧な弔意を表すことができます。ここでは花輪の選び方について詳しく解説します。

花の種類の選び方

葬儀用の花輪に使われる主な花の種類は以下のとおりです:

  • 菊(白):日本の伝統的な弔い花で最も一般的
  • カーネーション:洋風の葬儀に用いられることが多い
  • ユリ:純粋さを象徴する花として用いられる

花輪に使用する花を選ぶ際の基本的な考え方は、遺族の選択している種類に合わせることが最も無難です。遺族が祭壇に飾っている花と同じ種類を選ぶことで、葬儀全体の調和を保つことができます。

また、故人が生前に好んでいた花があれば、それを取り入れることも故人を偲ぶ良い方法です。花輪業者に伝えれば、可能な限り対応してもらえます。

ただし、赤色など鮮やかな色の花は弔事には不向きとされることが多いため、白や淡い色の花を選ぶことが基本です。

地域による花輪デザインの違い

日本では地域によって花輪のデザインや慣習に大きな違いがあります。贈る地域の習慣を知っておくことが重要です。

東北地方では、花の形に見立てたタオル花環を贈ることがあります。これはスタンド花と同じくらいのサイズで、祭壇の付近に飾られます。葬儀後は遺族が使用したり、参列者に配られることもあります。

首都圏では、土地の制約から外に花環を出すことが少なく、基本的には供花を贈ることが一般的です。どうしても花環を贈りたい場合は、室内用の小型花環を選ぶことが多いです。

関西や四国では、**樒(しきみ)**でできた花環やスタンド花を贈る習慣がある地域もあります。樒は仏教において神聖な植物とされています。

地域によっては花環を2基セットで贈る習慣があったり、白一色のものや、金色やピンクが入った少し派手なデザインが好まれる地域もあります。遠方へ花輪を贈る際には、事前にその地域の慣習を確認しておくことをおすすめします。

宗教・宗派による違い

葬儀の宗教や宗派によって、花輪の適切さが異なる場合があります。

キリスト教の葬儀では、造花は使わないという考え方があり、花輪を飾ることができない場合があります。キリスト教の葬儀に参列する際は、生花の供花を贈るほうが無難です。

仏教では一般的に花輪は問題ありませんが、宗派によって好まれる花の種類が異なることがあります。例えば、浄土真宗では白菊が好まれる傾向があります。

神道の葬儀(神葬祭)でも花輪は贈ることができますが、地域によって特有の習慣がある場合もあります。

また、密葬直葬など小規模な葬儀の場合は、花輪を贈ること自体が適切でない場合があります。葬儀の規模や形式に合わせた供物を選ぶことが大切です。

不安な場合は、葬儀社や遺族に確認することをおすすめします。また、葬儀場によっては外部業者からの花環の持ち込みをお断りしていたり、持ち込み料を設定している場合もあるため、事前の確認が必要です。

花輪の並び方とマナー

葬儀における花輪の配置には一定のルールがあります。このセクションでは、花環の並び順や設置場所について詳しく解説します。

花環の並び順とルール

葬儀で花輪を並べる際には、故人との関係性の深さが重要な基準となります。生花を祭壇に飾る際と同様に、花輪も関係性の近さによって配置が決まります。

花輪の並び順の基本原則:

  • 故人や遺族と最も関係が深い人や団体の花輪が入口側に近い位置に設置される
  • 会社関係の場合は、取引先よりも自社の花輪が入口に近い位置に置かれる
  • 公的機関や著名人からの花輪は、特に目立つ位置に配置されることが多い

花輪に付けられる**名札(札)**には、贈り主の名前や団体名が明記されます。この札は遠くからでも読めるよう、大きく見やすい書体で書かれています。複数の名前を連名で記載する場合は、代表者名を筆頭に記載するのが一般的です。

重要なのは、花輪の並び替えは基本的に葬儀社のスタッフが行うため、贈る側が過度に心配する必要はありません。ただし、特別な希望がある場合は、事前に葬儀社に伝えておくとよいでしょう。

設置場所と飾り方

花輪の設置場所は葬儀の規模や会場によって異なります。

主な設置場所と飾り方:

  • 斎場の入口付近:最も一般的な設置場所で、参列者が最初に目にする場所
  • 葬儀会場の外周:スペースが広い場合、会場を取り囲むように配置されることも
  • 自宅葬の場合:玄関前や庭先など、スペースの都合に合わせて設置

花輪は基本的に2列または半円形に並べられることが多く、入口から見て左右対称になるよう配置されます。花輪の数が多い場合は、3列以上になることもあります。

設置のタイミングは、通常通夜の開始前までに行われ、葬儀・告別式が終わるまで飾られます。花輪の配達・設置には時間がかかることがあるため、通夜の2〜3時間前までに届くよう手配するのが望ましいです。

葬儀会場の条件によっては、花輪の設置が制限される場合もあります:

  • 会場のスペースが限られている場合
  • 特定の宗教(キリスト教など)の葬儀では造花の使用が好まれない場合
  • マンションや集合住宅での自宅葬では、共用部分に設置できない場合

これらのケースでは、事前に葬儀社に確認し、室内用の小型花輪別の供物に変更するなどの対応が必要になります。

花輪の設置は基本的にレンタル業者や葬儀社のスタッフが行うため、贈り主側が設置方法について心配する必要はありません。ただし、特に遠方から花輪を贈る場合は、確実に届くよう葬儀社を通じて手配することをおすすめします。

花輪のお礼について

葬儀で花輪を贈られた場合、遺族側はどのようにお礼をすべきでしょうか。ここでは、花輪へのお礼の方法マナーについて詳しく解説します。

お礼の方法と時期

花輪を頂いた際のお礼は、生花と同様の対応が基本となります。具体的なお礼の方法としては:

  • お返しの品物を贈る
  • お礼状を送付する
  • 四十九日や法要の際に直接感謝の言葉を伝える

お礼の時期については、葬儀から約1ヶ月以内(四十九日法要の前後)が一般的です。忌明け後にお礼状とともに品物を送るのが最もよいとされていますが、地域によって習慣が異なる場合もあります。

お返しの品物の選び方

花輪のお返しを選ぶ際のポイント:

  • 金額の目安:いただいた花輪の価格の半分から3分の1程度
  • 予算の相場:5,000円〜10,000円程度が一般的
  • 複数人への配慮:団体からの花輪の場合は、小分けできる品物が適切

お返しに適した品物の例:

  • 高級タオルセット
  • お茶やコーヒーのギフト
  • カタログギフト
  • 菓子折り(日持ちするもの)

花輪は団体名義で贈られることが多いため、一人ひとりに行き渡る小分けできる商品や、オフィスで皆で楽しめるようなものを選ぶと良いでしょう。特に会社や団体からの花輪には、職場で分けやすいお菓子や飲み物のセットが喜ばれます。

お礼状の書き方

お礼状は品物と一緒に送るのが基本です。丁寧な対応として、お礼状に以下の要素を含めましょう:

  • 冒頭の挨拶:「拝啓」などの頭語から始める
  • 感謝の言葉:花輪をいただいたことへの感謝
  • 故人への弔意への感謝:故人を偲んでいただいたことへの謝意
  • 結びの言葉:相手の健康や幸せを祈る言葉
  • 日付と氏名:右下に日付、その下に氏名を記入

お礼状の文例

「拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。このたびは、○○の葬儀に際しまして、丁重なる花輪をお贈りいただき、誠にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。故人も喜んでいることと存じます。略儀ながら書中をもってお礼申し上げます。末筆ではございますが、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。 敬具

令和○年○月○日 ○○ ○○」

団体への場合は、代表者の役職名とともに宛名を書き、内容に応じて文面を調整するとよいでしょう。

よくある質問

花輪は誰に頼めばいいですか?

花輪の注文先としては主に以下があります:

  • 葬儀社・葬儀屋:最も確実で手間がかからない方法
  • 専門の花環レンタル業者:地域によっては見つかりにくい場合も
  • 花屋:弔事用の花輪を取り扱っている店舗

弔事用の花輪を取り扱っている業者は多くないため、葬儀を執り行う葬儀社へ直接注文するのがおすすめです。特に遠方からの注文の場合、葬儀社経由の方が確実です。注文の際は、故人のお名前、葬儀日時、搬入時間などを伝える必要があります。なお、葬儀場や火葬場に直接注文するのは適切ではありません。

花輪と供花はどう使い分ければいいですか?

花輪(花環)と供花の主な違いは以下の点にあります:

  • 設置場所:花輪は主に葬儀場の入口付近(屋外)に、供花は祭壇の両脇や式場内に飾られる
  • 形状とサイズ:花輪は円形で大きく、供花はアレンジメントされた形状で比較的コンパクト
  • 取り扱い:花輪はレンタルが一般的で式後に業者が回収、供花は購入品で参列者や親族が持ち帰ることもある
  • 贈り主:花輪は団体や組織からの弔意表明に適し、供花は個人でも贈りやすい

地域性や宗派により慣習が異なる場合もあるため、迷った場合は葬儀社に相談するとよいでしょう。首都圏では土地の問題もあり、花輪よりも供花が好まれる傾向があります。

小規模な葬儀に花輪は必要ですか?

密葬や直葬(火葬式)など小規模な葬儀では、基本的に花輪は必要ありません。むしろ、故人や遺族の意向を尊重し、控えめな弔意表明が望ましい場合が多いです。

小規模葬儀で花輪を贈る際の考慮点:

  • 遺族の意向を事前に確認する
  • 葬儀の規模や性質に合わせた対応を心がける
  • 花輪より控えめな供花や弔電を選択肢に入れる

特に近年は家族葬など簡素な葬儀を希望するケースが増えており、大きな花輪が不要とされることも多いです。贈る側の立場や故人との関係性も考慮し、適切な弔意表明の方法を選びましょう。

葬儀場によって花輪の持ち込みが制限されることはありますか?

はい、葬儀場によっては花輪の持ち込みに制限がある場合があります。制限の例としては:

  • 完全に持ち込み禁止としている場合
  • 指定業者からの花輪のみ許可している場合
  • 持ち込み料金を徴収する場合
  • スペースの関係で花輪の数に制限がある場合

また、宗教や宗派によっても花輪の使用に制限がある場合があります。例えば、キリスト教の葬儀では造花は使わないため、花輪を飾ることができません。自宅葬の場合も、スペースの都合上、花輪を飾れないことがあります。

花輪を贈る予定がある場合は、事前に喪家(遺族)や葬儀社に確認することをおすすめします。

まとめ

葬式の花輪(花環)は、故人への敬意と遺族への弔意を表す重要な供物です。主に葬儀場の入口付近に飾られ、現在は生花ではなく造花がメインとなっています。値段相場は1万円〜2万円で、基本的にレンタル形式となります。

花輪を贈るのは主に団体や組織からが一般的ですが、個人で贈ることも可能です。注文は葬儀社に依頼するのが最も確実で、地域や宗派によっては花輪を飾れない場合もあるため事前確認が大切です。

東北地方のタオル花環や関西・四国の樒の花環など、地域によってデザインや慣習が異なります。また、キリスト教葬儀小規模な葬儀では花輪は適さないこともあります。花輪を頂いた際のお礼は、金額の半分から3分の1程度の品物とお礼状を添えるとより丁寧です。

葬儀マナーの一つとして花輪の知識を持ち、故人との関係性や地域性を考慮した適切な弔意表明を心がけましょう。

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