女性がお葬式に参列するときは、ストッキングを履く必要があります。
一般的には黒の若干肌が見える程度の厚さのストッキングを履くのがマナーです。
結論を言うと、無地の黒で20〜30デニールのストッキングを履けば問題ありません。
通夜に参列する場合や季節によっては黒以外のストッキングを履いてもいいケースもありますので、詳しく知りたい方は御覧ください。
お葬式にベージュのストッキングでもいいのか
基本的にお葬式では黒のストッキングを履きますが、通夜に参列する場合は肌色やベージュのストッキングを履いても構いません。
これは、通夜には着の身着のままで駆けつけなければいけないという古くからの風習によるものです。
最近は通夜にも喪服で参列する人が増えてきた影響から、黒のストッキングを履く方が一般的となりました。
しかし地域によっては黒のストッキングを履いていくことがマナー違反となってしまう場合もあるので注意する必要があります。
通夜に履いていくストッキングの色は地域によって異なるので、可能なら事前に確認しておきましょう。
喪服でのストッキングの厚さ・タイツは?
厚さの基準は20〜30デニールが無難
お葬式で履く黒のストッキングは、肌が見える程度の厚さのものを選びます。
分かりやすいようにデニール数で解説すると、30デニール以下のものを選んでおきましょう。
地域によっては60デニールあたりまでなら問題ないとされるケースもありますが、心配なら20から30デニールのストッキングを選んでおけば間違いありません。
余談ですが、30デニールを超えるものはタイツに分類されます。
冬の葬儀でタイツを履いてもいいのか
寒さが厳しい地域のお葬式では、肌が全く透けない真っ黒のタイツを履いても問題ない場合もありますが、一般的にはカジュアルなイメージが強いのでお葬式にはふさわしくないとされています。
かつては厳しかったお葬式の服装ルールが徐々に緩くなってきているものの、まだまだ厳しくみられる地域もあるので可能なら事前に確認しておきましょう。
もしも真冬のお葬式でタイツがNGという場合は、肌が透けて見えるように肌色のストッキングの上から黒のストッキングを重ね履きして寒さ対策をするという手もあります。
これだと実質は2枚重ねで温かいけど、見た目だけフォーマルを保つことができますね。
夏の暑い日でもストッキングは必要
たとえ夏場のお葬式でも、ストッキングを履かずに素足で参列するのはマナー違反です。
マナー違反となるのでどれだけ暑くてもストッキングを履いて参列しなければなりません。
どうしても暑い時には以下の対策で乗り切りましょう。
- 20デニールなどの薄いストッキング
- 冷感タイプ・Coolタイプのストッキング
- 膝から太ももまでの長さのストッキング
網タイツ・ラメなどのストッキングはNG!
次のようなストッキングはどこの地域もはマナー違反となるので避けましょう。
- 派手な色もの
- デザインの入っているもの
- 網タイツやラメ入りできらきらと光って見えるもの
- 黒や肌色以外のもの
コンビニで手に入るストッキングでも大丈夫か
急いでストッキングを準備しないといけないとき、コンビニやドラッグストアでストッキングを買うことがあります。
ほとんどの場所で30デニール以下のストッキングも扱っているので、急いでいてもよく選んでから買いましょう。
もし条件に合うようなストッキングが見つけられない場合には、一番薄いストッキングでも構わないのでそれを履きましょう。
裸足で参列するよりは多少厚いものでも履いた方が好ましいです。
また、コンビニに売っているストッキングは伝線したり破けやすかったりするものが多いので、予備のストッキングを準備しておいた方が安心です。
できれば少し高めの丈夫なストッキングをあらかじめストックしておいて、急な参列で困らないように備えておくことをお勧めします。
爪・ネイルを綺麗にしておく
ストッキングを履く際には引っかからないように爪を短く切りますが、ネイル(ペディキュア)がそのままになっている人がよくいらっしゃいます。
通夜やお葬式に参列すると、畳に座らなければならなくなる場合がありますが、そんなときペディキュアをしていると透けて目立ってしまいます。
特に派手なネものだとストッキングを履いていてもかなり目立ってしまうので必ずきれいに落としておきましょう。
また、落とすことができない状況にあるときは、ベージュなど目立たない色を塗り重ねて隠すように心がけましょう。
葬儀でのストッキングまとめ
お通夜 | 葬儀 | |
遺族側 | 黒色 | 黒色 |
会葬者・参列者(正装) | 黒色 | 黒色 |
会葬者・参列者(略装) | 黒or肌色・ベージュ | 黒or肌色・ベージュ |
参列する側でお通夜などに略装で駆けつける場合、地域の慣習として肌色が好まれる場合などは肌色やベージュでも可。
略装でかけつける場合は、黒色ストッキングが合わない服装の場合もあります。
喪服+黒色ストッキングで参加できれば無難です。